長らく私たちと大阪法律事務所でともに仕事をしました福山孔市良弁護士が、本年3月9日に、永眠しました。享年89歳でした。 福山弁護士は、1967(昭和42)年に、加藤充法律事務所(現大阪法律事務所)に入 …続きを読む
長らく私たちと大阪法律事務所でともに仕事をしました福山孔市良弁護士が、本年3月9日に、永眠しました。享年89歳でした。
福山弁護士は、1967(昭和42)年に、加藤充法律事務所(現大阪法律事務所)に入所し、59年間、生涯現役でした。
入所早々から、多くの労働事件や刑事弾圧事件などに取り組みました。昭和45年の事務所ニュースには、「ビラはり弾圧5件全部無罪」(福山孔市良)という、今では、びっくりするような記事があります。河内・南河内の地域の皆さんとともに、マンションの日照権被害や公害工場の操業規制など、いくつもの住民事件を闘いました。事務所の弁護士とともに、東大阪市の不正な談合を追及する住民訴訟で勝訴し、5900万円もの公金を取り戻し、第2期長尾革新市政の下支えとなりました。この時期、東大阪市の「不正腐敗をただす会」の共同代表委員でもありました。
また、労働事件では、大阪工作所事件(東大阪市)の弁護団長として、大商社伊藤忠を相手に、昭和50年から9年間闘い、伊藤忠に責任を認めさせて、工場所有地600坪と再建資金を勝ち取るという大勝利をおさめました。自由法曹団大阪支部の幹事長、支部長として民主的な法律家の団体の発展に貢献しました。
そして、59年間、多くの方々の依頼を受け、民事事件、刑事事件、離婚や相続などひとつひとつの事件に心を込めて向き合いました。
一方、福山弁護士は、国内外の山と花と旅を愛し、80歳を過ぎても東北の山にスキーに出かけました。加えて、縄文文化や民謡と三味線、お茶にと、趣味と興味は、それこそ多岐にわたり、休む間なく、学び、楽しみました。これらは、「弁護士の散歩道」シリーズⅠ~Ⅵに成っています。
事務所内では、最年長弁護士として、私たち所員の相談にのってもらい、面倒をみてもらいました。毎回の事務所旅行での「福山企画」は、他の追随を許しませんでした。楽しいときも、しんどい時も頼りになる大先輩でした。
依頼者の皆さま、中河内地域の皆さまには、長年にわたり、福山弁護士へのご厚情をいただき、ありがとうございました。