令和6年の親族法改正について、共同親権の影に隠れていますが、他にも重要な改正がされています。それが法定養育費制度です。 近年の調査では、離婚の際に養育費の取り決めをした割合は統計上50%を切っており、 …続きを読む
日本における夫婦別姓の議論
昨年6月3日、夫婦別姓を選択したい夫婦が起こした「夫婦別姓訴訟」 で、最高裁判所は、夫婦同氏を義務づける法律は憲法に違反しないとして、夫婦の訴えを退ける判決を言い渡しました。
夫婦別姓を認めても良いのではないか、という議論は昔からあり、 政府の諮問機関「法制審議会」は1996年に選択的夫婦別姓を盛り込む民法改正案を答申しましたが、実現しないまま現在に至っています。
「ジェンダー平等」を求める価値観の広がりもあって、今日では約半数の国民が夫婦別姓に変えても良いと考えていることが、様々な統計から明らかになっています。
日本の夫婦同氏制の問題点や、結婚観や家族観が多様化する社会にあって、夫婦別姓の議論がどのような意味を持つのかを考えてみました。