憲法の扉

「日・中・韓 平和絵本」シリーズから-平和図書コーナーの本を紹介します①

2020.03.17

平和の大切さを絵本で世界の子どもたちに伝えようと、東アジアの日・中・韓3か国の作家や出版社が協力し合って共同出版してきた童心社のオリジナル絵本シリーズです。

詳しくは童心社のホームページをぜひご覧ください。

大阪法律事務所の平和図書コーナーでは、4冊をお読みいただけます。

「へいわってどんなこと?」、「ぼくのこえがきこえますか」を紹介します。

 

「へいわってどんなこと?」 浜田桂子 作

ページを開くと、いきなり空いっぱいの戦闘機で真っ黒になった空に「せんそうをしない」と一言。

そして爆弾で真っ赤になった空に「ばくだんなんか おとさない」「いえや まちを はかいしない」「だって、・・・」。

へいわってどんなこと?「おなかがすいたら、だれでもごはんが食べられる」「いやなことはいやだって、ひとりでも意見がいえる」「おもいっきり遊べる」・・・。身近な日常から、平和の意味と守らなければならない大切ないのちについて考えます。

 

いのちより優先されるものは何もない。平和とは、いのちがまるごと認められ、大切にされること。未来を担う子どもたちに、そして私たち大人に、平和にとっていちばん大切なことは何か、短く丁寧にやさしいことばで語りかけてくれます。家族みんなで読みたい絵本です。

 

 

「ぼくのこえがきこえますか」 田島征三 作

戦場で砲弾にふきとばされた「ぼく」の体はとびちり、なくなりました。
でも、ぼくの心は弟の怒りを見、母さんの悲しみを見ます。
憎悪と復讐がどれだけむなしいものか。戦争を起こそうとする黒い影が見えますか?

 

戦争とはなにか。くにのためにたたかえ、と戦争に行って死んでしまった「ぼく」。

「ぼく」の悲しみの感情が力強い文と絵とともに心に訴えかけてきます。