憲法の扉

自民党の改憲案で何が変わるか(2)

2019.03.29

安倍首相は、改憲4項目を提示して国会発議に持ち込もうとしています。でも、改憲は日本の未来にとって本当に必要なのでしょうか。安倍改憲4項目のワンポイント解説後半です。

「教育の充実」
国に教育環境整備の努力義務を課すというのですが、これまで教育環境整備をさぼってきたのは他ならぬ自公政権でした。それは改憲なんかしなくても、すぐにできることです。

「参議院選挙の合区解消」
選挙区から最低1人の議員を出せるようにというものです。

しかし、国会議員は「全国民を代表」(憲法43条)する存在ですから、どこで選ばれようと国全体のことを考えるのは当たり前(そもそも、自民党は道州制にして都道府県をなくすとも言っていたのでは)。もちろん、投票の価値平等(憲法14条)も無視されます。