コラム

多重債務の相談は面談でじっくりと

2026.05.25

借金の任意整理(分割払い交渉)を他の弁護士に依頼していた方が、うまくいかず、私に相談に来られ、改めて依頼をされることがあります。

こうしたケースでは、弁護士との打合せが十分でなく、返済可能かの検討が適切に行われなかったために、行き詰まってしまった印象を受けます。中には、弁護士に会うことすらなく、メールやSNSのやりとりのみで依頼しているケースもあります。

多重債務の事案では、まず、借金が出来た経緯や、収入や生活の状況、健康状態などを、当事者から詳しくお聞きしなければなりません。その上で、自己破産、個人民事再生、任意整理等のうち、いずれの手続を取るかを決定します。当事者が「返済していきたい」と希望していても、収入・資産状況から無理がある場合は、弁護士から自己破産を勧め、説得することもあります。

こうしたプロセスを経ることなく、的確な方針を立てることはできません。面談もせずに弁護士に依頼することは絶対に避けて下さい。遠回りのようでも、弁護士と顔を合わせ、時間をとって相談した上で、依頼するようにしましょう。