相続手続は面倒です。
以前、 身内が亡くなった時、私は相続人全員の代理人としてこの手続をやりました。プライベートなことなので、事務局に業務としてやってもらうわけにはいかず、全部自力でやらざるをえません(とはいいつつ、家庭裁判所に対する自筆証書遺言書の検認手続は手伝ってもらいましたが)。戸籍関係の収集から、銀行預金等の解約、株式の引継ぎ、不動産登記、介護施設利用料など生前の負債や葬儀費用等の精算、そして相続人への報告と分配。相続外の生命保険金請求もありました。そして最後に相続税申告(これは税理士に依頼)。てきぱきと動いたつもりなのに、フルコースを終えるのに半年以上かかりました。
ちなみに、私のケースは相続人間でのもめごとはなかったのでまだよかったのですが、相続人間に常に信頼関係があるとは限りません。そもそも、会ったことすらない人が共同相続人のこともあります。そうでなくても、相手の考えが分からないときはその意向確認から始めないといけません。仮に対立含みであれば、家庭裁判所での遺産分割調停等も視野に入れる必要があります。とにかく面倒な相続手続、自力でやるのがたいへんと思われる方は、ぜひ弁護士にご相談ください。