一昨年9月27日、大阪地方裁判所で、原告128名全員勝訴の画期的な判決を獲得することができました。私は、この裁判の弁護団の一人です。 この大阪地裁の判決には、新聞各紙等が、判決を高く評価して、水俣病問 …続きを読む
一昨年9月27日、大阪地方裁判所で、原告128名全員勝訴の画期的な判決を獲得することができました。私は、この裁判の弁護団の一人です。
この大阪地裁の判決には、新聞各紙等が、判決を高く評価して、水俣病問題の早期の解決が必要であると主張したように、世論は判決を支持しました。その後、熊本地方裁判所、新潟地方裁判所で同じ「ノーモア・ミナマタ」裁判の判決があり、合計179名(原告総数317名)が水俣病であることが認められました。
ところが、被告の国・熊本県(チッソ等加害企業も)は、争い続けています。昨年5月1日には、環境大臣が被害者の訴えを聞く席で、環境省の職員が一方的に、訴え中の被害者のマイクを切断するという事件 がおきました。これは、国の「水俣病患者切り捨て」の姿勢を象徴する出来事でした。
すでに、原告らの平均年齢は75歳を越え、「生きているうちの」解決は待ったなしです。
こうした中、国に全ての水俣病救済を求める署名運動にとりくんでおります。
かつて、地裁での審理中、公正判決を求める署名を皆様にお願いし、大きな力をいただきました。大阪法律事務所のニュースをお届けしている皆様からも2100筆を超える署名をいただきました。