大阪のある介護施設に勤務していたAさんは、休日に参加した私的な集まりに同席した知人がコロナ陽性だったという連絡をうけました。休み明けの出勤前に勤務先にそのこと を連絡したところ、上司から自宅待機とコロ …続きを読む
今年の6月8日に、長野地裁で軽井沢スキーバス事故に関わるバス会社の社長と運行管理者の2名が業務上過失致死傷罪の責任を問われた刑事事件の判決がありました。結論は、目先の利益を優先し、ずさんな運行管理業務を放置し、事故を発生させたとして、2人に対して実刑の判決が下されました。
事故は2016年1月15日に起こり、乗客である大学生ら15人が死亡、26人が重軽傷を負うというものでした。罪を問われた2人は、それまでもいつ事故が起こってもおかしくないほどのずさんな管理がなされるなか、新たに雇用した大型バスに不慣れな運転手をすぐに乗務させ、事故前にもシフトチェンジのミスを繰り返して運転を交代させられているのに、まともに点呼もせずに放置したため、引き起こされたものでした。
私は、大阪に住むご遺族の被害者参加に付き添い、事故5年後に提訴された刑事裁判に出席してきました。法廷では、ご遺族に代わって、検察官の意見を補足する意見陳述なども行いました。判決の結論は当然のものと確信しています。
ご遺族は、判決後会見に臨み、子供たちは帰ってくることはないが、この判決が今後、同じような安全の軽視する事業者に対して、安全を見直すことに繋がることを切に望むと訴 えました。
無罪を主張する社長らは、判決に対して控訴を行い、舞台は東京高裁に移ることになります。