2024年4月1日から、相続登記申請が義務化となりました。その内容は、相続人は、不動産(土地・建物)を相続で取得したことを知った日から3年以内に、相続登記を法務局へ申請しなければならないというものです …続きを読む
6月30日、大阪地方裁判所で、関西建設アスベスト大阪2陣・3陣訴訟において、建材メーカー12社(エーアンドエーマテリアル、ニチアス、ノザワ、エム・エム・ケイ、太平洋セメント、パナソニックなど)の責任を認める判決がありました。
被害者は、建設現場で、石綿建材から出る石綿粉じんを吸い、肺がん・中皮腫などの重い病気になった建設作業従事者と遺族で、被告は、石綿建材のメーカーです。2021(令和3)年の最高裁判決後、全国で5つ目の判決で、建材メーカーは、最高裁判決を含めて何度も敗訴判決を受けているのに、話し合いのテーブルに着こうとさえしない、不当な態度を取り続けています。
この裁判は、提訴後約7年が経過し、被害者73名のうちすでに49名が亡くなっています。裁判でも、被害者が重篤な症状をおして、証言し、早期の救済を訴えました。
判決の要旨言い渡しの際、裁判長は、建設アスベストの被害について、「身体的な苦痛は甚だしいものがある」、「もがき苦しむといってもよい状態のものさえあった」、「人生にお ける楽しみも奪われることになった」、「無念さも図りしれない」、「死亡した被災者については、死に対する恐怖の末、生命を奪われるという最悪の結果を招来している」等、悲惨な被害に言及しました。
最初の建設アスベスト訴訟が始まってからすでに15年、いまこそ、建材メーカーらの責任を前提とする最終解決を勝ち取るために、原告・弁護団は、支援の方々のサポートを受けながら、全国と連帯して、運動を進めています。判決直後から、被告の建材メーカーの会社前での5日間続けてのスタンディング宣伝活動、各メーカー企業への解決を迫る交渉などを展開しています。
当事務所では、加苅弁護士と私が大阪アスベスト弁護団に参加しています。
どうか、ご支援をよろしくお願いします。