ノーモア・ミナマタ第2次近畿国賠訴訟は、提訴から9年、2023年9月27日に、大阪地方裁判所で、原告128 人全員について水俣病であると認め、被告企業チッソと、被告国、熊本県に対し、損害賠償を命ずる原 …続きを読む
昨年5月、自由法曹団の一員として、カジノ・万博予定地である夢洲を視察しました。夢洲の今を写真とともにご報告します。
①目に見える軟弱地盤
ボーリング調査で軟弱地盤が明らかに。含水量が高く、水抜きにより地盤が沈下(写真奥)。いたるところに体重によってスポンと抜け落ちたような穴ぼこが(写真左。カラーコーンで囲われている。)。こんな状態では豪華カジノ&ホテルの建設は夢のまた夢?
②会場で健康被害!?
カドミウム、六価クロム、ダイオキシンなどの有害物質が含まれる廃棄物最終処分場が万博会場に。現在は立入禁止区域となっており、地中のメタンガス放出作業が急ピッチで進められていますが、安全性が確保される保証はありません。
南部の汚染水・ヘドロの池。異臭が激しく、地中の廃棄物・焼却灰から排出されるガスがプクプクと水面に。なんとこの池が大型噴水施設になる予定・・・。
③災害(高波・地震)対策が不十分
いたるところにひび割れが存在する防潮堤(高さ6m)。1~2mのかさ上げが予定されていますが、それだけで高波被害が防げるのでしょうか?夢洲全体の液状化問題も残ったままで災害対策は不十分です。
現地視察によって、夢洲でカジノを実施することは、物理面でも、安全面でも困難であることが体感できました。