開幕まで残すところ3か月となった「大阪・関西万博」。今どき20世紀型の万博なんて時代遅れだし、建設費の上振れ、無駄の象徴となった木造リング、外国パビリオンの建設の遅れや撤退、「空飛ぶ車」の商業運行断念 …続きを読む
年齢のせいか、昔治療した歯の劣化が進み、多くの歯に再治療が必要になってしまいました。
自覚症状は痒みや沁みなどの我慢できるものだったので日常生活に支障は無く、長年放置していたのですが、1本の歯の痛みが強くなってきたので、覚悟を決めて近隣の歯科診療所で治療を受けることにしました。
すると、そこには最新の医療機器が揃っていて、時代の進歩に驚きました。
まず、昔からある口腔全体のパノラマレントゲンや、個々の歯を見るデンタルレントゲンだけでなく、デジタルカメラやCTを使って顎全体の構造を三次元的に画像化されます。
その画像を歯科医師と一緒に見て、歯の表面から歯根の状態、口腔全体の構造を理解した上で、治療方法を協議し、合意を整えた上で歯の治療を始めます。
そして、治療中は顕微鏡(マイクロスコープ)を使って治療箇所を録画し、治療後にその画像を見ながら、治療内容の説明、今後の治療方針の決定と進んでいきます。
私は、医療事故の解決に積極的に取り組んでおり、歯科治療に関する交渉や訴訟もそれなりに行なってきましたが、実際に行なった治療内容を再現することが難しいことから、なかなかに苦労を伴う分野だと考えていました。
しかし、このような方法で治療を進めるのであれば、質の高い歯科治療を実現できるだけでなく、証拠が保全されることもあって相当の紛争が防止されるのではないかと感心しました。
長年放置していたツケを今支払っていますが、納得しながらの治療を受けられるので安心できます。
また、自らの弁護士業務のあり方を考えるにも、とても参考になりました。