コラム

終活としての遺言作成  残された人のために

2021.06.10

問い 最近、自分が急に亡くなった時のことを考えます。残した子供達に余計な手間をかけないようにするにはどうすれば良いでしょうか。

 

答え 新型肺炎が蔓延し、医療体制が崩壊してしまったため、死を身近に感じ、そのような心配をするようになってしまいましたね。

安心するための1つの方法として、遺言を作成しておくことをお勧めします。

遺言を作成しておかなければ、残された財産は法定相続分通りに分配されることになりますが、相続人が複数いる場合には遺産の分け方が問題になり、子供がいない場合には、配偶者と兄弟などとの間でトラブルが生じることが多くなります。

ただでさえ身内を失ったショックに襲われているのに、遺族同士で争うのはとても不幸なことですし、冷静に対処することが難しくなりますので、トラブルを避けるために、遺言を作成しておきましょう。

また、相続人以外に、世話になった人に遺産を分け与えたい場合には、必ず遺言を作成しておく必要があります。

遺言には色々な種類があり、その作成には細かな決まりがありますので、自分で書いておくだけでは、せっかく作成した遺言が無効になってしまうこともあります。

ですから、自分が亡くなった後のことが心配になったら、事前に弁護士に相談することを強くお勧めします。