谷町だより

ニュースでふりかえる 大阪法律事務所の歴史②

2019.10.07

大阪法律事務所の歴史シリーズ、第2弾です。

 

悪法反対の先頭にたって

 

谷弁護士が入所した1978年、当事務所の名称も大阪法律事務所となりました(4号)。

このころ、当事務所は政府与党が次々と繰り出す悪法に対する反対運動に大忙し。

その取り組みの一環として「河内法廷」が始まりました。

これは悪法を進める政府与党や労働運動弾圧を恥じない悪徳経営者を市民が裁くという法廷劇で、当事務所の弁護士が悪徳政治家役などとして登場しては有罪判決を受けていました(45号、1980年~5号、1985年)。

1984年に入所した長野弁護士、泊事務局員も若いエネルギーをぶつけていました。

こうした演劇形式の悪法反対集会は当時のトレンドとなり、1987年に城塚、杉本弁護士が入所して最初の仕事は大阪弁護士会主催の拘禁二法反対集会の劇への出演でした(8号、1988年)。

 

 

八尾戦争展の取り組み

 

同じ頃、「やお平和のための戦争展」が始まりました(3号、1984年)。

毎年の当事務所の展示物に対する評価は高く、しばしば他地域の戦争展にも貸し出されてきました。

この戦争展は、毎年、創意工夫を重ねながら、今日もなお続けられています。

毎年夏になると、当事務所の会議室が展示物作成の場と化すのは風物詩となっています。

展示物作成のために、事務局は猛勉強を重ねます。

2010年には増井事務局員が沖縄・辺野古の現地調査に赴き、その成果を展示に生かしました。

永松事務局員、森本事務局員などの若手も、戦争展の取り組みが自分の成長に役だったと述べています。

藤井弁護士と西尾事務局長が戦争体験の語り部のお二人からお話を伺った座談会「平和を語り継ぐ」は読者に深い感銘を与えました(5号、2018年)。

2018年に新たに始まった「弁護士さんになんでも聞いてみよう」というコーナーでは、入所したばかりの加苅弁護士が登場して人気を博しました。