コラム

終活

2018.12.24

終活(しゅうかつ)とは、もともと、葬儀や墓など人生の終焉に向けての事前準備のことを指していましたが、今では、「人生のエンディングを考えることを通じて”自分”を見つめ、”今”をよりよく、自分らしく生きる活動」を指すそうです。

私達の法律事務所でも、以前は、親御さんが亡くなった後の遺産の分け方について相談されることが多かったのですが、今では、ご自身の死後に家族が揉めないようにしたいという相談をされることが増えてきました。

実際、残された家族が揉めないようにするためには、遺言書を書いておくのが最も効果的なのですが、その過程で、ご自身の財産を改めて確認するとともに、これまでに築いてきた家族との関係を見つめ直すことが必要となり、そこから進んで、ご自身の残された人生を考えることができるようです。

私も、今や、親が亡くなる年齢になって、友人からもよく、親の死後のことについて相談を受けるようになりました。

実際に争うことは多くはありませんが、皆さん、法律や税金のことなどで正確な知識を持たれていませんので、何かと心配になるようです。中には、専門家と相談したことで、考えたこともなかった問題(問題になりそうな種)が見つかって、事前に対処ができた、ということも、案外あります。

特に、親御さんが築いてきた事業を、お子さんのうちの一人が引き継いだような場合、その財産関係が入り組んでいることもあって、下手をすると大きな争いに発展する可能性があります。

うちには争うような種はないから大丈夫だと思い込んで、いざという時に困るようなことがないよう、お気軽に相談してみませんか?

その中で、”自分”を見つめ、”今”をよりよく、自分らしく生きる道が見つかるかも知れませんよ。