コラム

「ブラックバイト」・・・今、アルバイトの現場で起こっていること

2017.10.03

「ブラック」という言葉が、労基法違反の悲惨な労働現場を意味するものだということが、すっかり、世に定着してしまいました。最初は、労働組合に集う若者たちが、あまりにひどい職場の実態に直面し、ネーミングしたと聞いています。

その「ブラック」な労働がアルバイトにも及んでいるのが「ブラックバイト」です。

私の依頼者は高校生で、夕方から近所の飲食店にアルバイトに出かけていました。正社員は店長一人で、ほとんどが未成年の、多数のアルバイトが働いていました。店の営業は深夜に及びます。彼は、そこで、仕事中に、年長でリーダー格のアルバイトから、何かにつけて、無理矢理に飲酒を迫られることになりました。ビール、焼酎、日本酒、ウイスキー・・・当然、その年長アルバイトには、彼が未成年であることは分かった上のこと。彼が、「無理です。」「イヤです。」と飲酒を拒むと、何回もの暴力に及びました。その暴力で、彼は怪我を負ってしまいました。他の年長アルバイトも飲酒強要に加担しました。その結果、彼は、急性アルコール中毒寸前まで行ったことが複数回に及びました。正社員の店長は、分かっていながら傍観です。まさしく、「ブラックバイト」の実態でした。

帰宅した時の様子がおかしいと、彼の両親が事態に気がつき、相談に来られました。

強要された飲酒量を聞いて、「よく命に別状無かったな」と思うほどの大量の酒量で、その強要の仕方も執拗なものでした。雇主と加害者に損害賠償の請求をし、裁判所での手続を経て、ようやく、解決しました。

このようなアルバイトの実態は珍しくありません。労働基準法違反、暴力、嫌がらせ(それも集団での)が、まかり通っています。働く場がすさんでいます。若者が一人で抵抗するのはキツすぎます。家族、労働組合、弁護士、周りのサポートが是非とも必要です。