2025.08.28
今年の4月25日をもってJR西日本福知山線事故から20年を経過しました。 その前日、尼崎市の事故現場では、遺族によって犠牲者を追悼する「福知山線事故追悼のあかり」が開催されて参加をしました。この企画は …続きを読む
1984年当時に「1984年が来た!」と騒がれていた小説。当時中学生の私は難しい本と決めつけていました。それから30年余り。新訳で再び読まれているとのこと。
描かれた世界は、旧ソ連や北朝鮮であるかもしれませんが、現在の日本にも当てはまるところがあります。過去を書き換える、人々から思考と言葉を奪って行く、労働階級は人として扱われない。監視社会で誰を信じればいいのか分からない。
しかし作者は、差別された労働階級の姿に、希望の片鱗を埋め込むことを忘れていないようにも読めます。
作者オーウェルは1903年生まれ、1949年にこの作品を発表し、1950年没しています。現実の1984年を、2017年を見ることができたら、何と言ったでしょうか。