昨年5月、自由法曹団の一員として、カジノ・万博予定地である夢洲を視察しました。夢洲の今を写真とともにご報告します。 ①目に見える軟弱地盤 ボーリング調査で軟弱地盤が明らかに。含水量が高く …続きを読む
親子兄弟の間で,長年の間に,色々の問題や確執が生まれることも多々あり,それが原因で,長期間音沙汰もないということも,まま起こります。
しかし,親が亡くなると、子供たちの間で遺産分割の話し合いを,いつかは,しなければなりません。心理的なこと加え,相続人それぞれが高齢となり、住居も遠方となれば,実際上も尚更,話し合い(遺産分割協議)の困難がまさります。そのような状態で,なんとか,話し合いをしたいとご相談にみえる方があります。
お父さんが亡くなり,息子さんのAさんとむすめさんBさんの2人が相続人です。お父さんの死亡後(相続後)何年も経ち,Aさんは,「自分も年なので,父の相続財産について,放っておくわけにはいかない。姉と,相続財産の分割の話し合いをしたいのだけれど,長年の音信不通で,住んでいるところも分からない。姉は亡父に不義理をしているので,私の方から連絡しても,無視されるだろう。」と考えるようになりました。
Aさんから委任を受け,戸籍・戸籍附票などからBさんの住所を探し,Bさんに,「お父さんが亡くなられたこと,相続財産について話し合いをして欲しいこと」などの連絡を差し上げました。親族でない弁護士からの連絡だったためか,何回かの話し合いで,Bさんには,お父さんの最期のご様子などを伝えることができ,昔の確執も超えて冷静に対応してもらうことができました。
そして,AさんがBさんにいくらかの金額(「代償金」と言います。)を払い,無事,相続財産である不動産をAさんが相続するという内容の話し合い(遺産分割協議)ができました。Aさんもやれやれと肩の荷を下ろされ,Bさんもお父さんのお墓参りをされるようになりました。