孔市良通信

ピレネー讃歌 vol.4「ピレネーの村々と山々の旅(その4)」

2015.09.10

1.モリ・レヴァンからモン・ルイへ
(1) モリ・レヴァンにて
モンセギュールの山を降りてホテルに出発する。今夜の宿泊地モリ・レヴァンのグランド・ホテルに到着する。ホテルは道路を下って谷間にある自然の中の立派な建物で、ここに2泊することになっている。午後6時30分にホテルに到着するとすぐに、パヴロ・カザルスの「鳥の歌」のメロディーが鐘の音と共に流れてくる。スペインの有名なパヴロ・カザルスは、スペイン内戦中、フランコ政権に抗議して、この近くのプラドの村に戦前・戦後、亡命していた。このホテルにも再々食事に来ていたということである。私の部屋は、5階の明るく広い部屋で、満足だった。夕食は、ビフテキがメインで午後10時過ぎまで食事をして、みんなでしゃべっていた。

(2) 黄色のローカル列車でモン・ルイへ
朝6時に起きて、まず風呂に入る。8時10分、ホテルからヴェルネ・レ・ヴァン駅に行く。この駅から、黄色のローカル列車に乗る。駅に向かうバスの窓から外を眺めると、道路のあちこちにプラド音楽祭のポスターが貼られているのが見える。パヴロ・カザルスの毎年行われてるプラド音楽祭の宣伝である。
 
ヴェネル・ル・ヴァン8時55分発の列車(プチ・トラン・ショーヌ)に乗車する。この黄色の小型列車は、観光客に人気があり満員である。学生も沢山乗っていて途中ハイキングコースでもあるのか少しずつ下車して行く。モン・ルイ駅には、10時25分に到着した。モン・ルイの町は、こちらでは有名なヴォーバンによって造られた世界遺産の町である。世界遺産の町だということで徒歩で町の中をゆっくり歩いてまわる事にした。

(3) ヴィル・フランシュ・ド・コンフランに
モン・ルイから朝、黄色の列車で来た道を今度は、バスでバックしてヴィル・フランシュ・ド・コンフランの町に向かった。フランスでは「フランスの美しい町」と名付けて地方の小さな町や村の宣伝をしている。この町も、その美しい町の一つである。途中、バスを降りて、ジェスクウラ橋という名の空中橋の写真を撮る。この橋から列車が転落したという事故があり、新しく建設されたという話である。
 
12時30分、ヴィル・フランシュ・ド・コンフランに到着する。この町は、クレープ屋が大変有名で、ここで昼食なのであるが、小さな店に観光客で満員である。長い時間待たされて、卵とハム、チーズのそば粉のクレープ「ガレット」が出てきた。デザートもついているのだがなかなか出てこないので、デザートはキャンセルして、隣の店のアイスクリームを食べた。
 
昼食後、ざっと町を見学した、この町もフランスの美しい町に選定されているが、あとの予定がつまっており、バタバタと見学をすませてバスに乗った。